休日ファームサポート日誌No.2「大野村農園」

休日ファームサポート日誌とは?

このブログは、「休日ファームサポート日誌」と称して、いわゆる援農(農業ボランティア)の体験記をまとめたものです。

土日・祝日を利用して、自分の住まいの近くの農家さんのもとで、農と触れ合う楽しさややりがいをシェアできたらと思います!

福島県相馬市にある大野村農園に訪問!

大野村農園について

今回お世話になったのは、福島県相馬市で平飼い卵と有機野菜を生産・販売している「大野村農園」さんです!

大野村農園さんは東日本大震災後に福島県相馬市で新規就農した農園で、旦那さんの菊池将兵さんと奥さんの陽子さんのお二人を中心に、お二人のお子さんと他県からも来てくれるボランティアさんや研修生の方とともに農園を営んでいらっしゃいます。

ブロッコリーや白ネギなどの野菜を育てつつ、とことん「循環型」にこだわった自然卵養鶏による「相馬ミルキーエッグ」も販売。

また、相馬唯一の伝統野菜である里芋「相馬土垂(そうまどだれ)」の復活にも力を入れています。

その他にも一般の方も参加できる農業体験を開催するなど、新しいことにも日々チャレンジし続けており、単なる農業だけではない、食育、伝統の継承、地域循環、オーガニックな暮らしの提案など、幅広い活動に挑戦し続けていらっしゃる非常にアクティブな農園です。

援農1日目

今回の援農はゴールデンウィークを利用した二泊三日の滞在。午後イチで農園に到着し、まずは菊池ご夫妻にご挨拶したあと、すでに昨日からボランティアに参加していた他の援農者のみなさんにもご挨拶。その後、離れの家に荷物を置き、さっそく作業開始!

初日の作業はにんじんの畝の除草です。

草むしり大好きな私は、久しぶりの除草に夢中になって取り組みます。この日は天気も良く春の陽気に包まれた中での草むしりはやっぱり気持ちいい!

ちなみに、一緒に除草をしていた女性の援農者の方が最近話題の産直農産物の売買アプリ「ポケットマルシェ」の関係者の方だったこともあり、話も弾みます。

そうこうしている内にあっという間に日が暮れてきて、本日の作業は終了。菊池ご家族のお住いでご飯をごちそうになり、離れに戻って就寝です。

ちなみに、私の寝泊まりしていた部屋には大量の漫画があり、漫画大好きな私にとっては嬉しい誤算(笑)明日の作業を心配する気持ちとずっと読みたかった漫画を読みたい気持ちが交錯し、つらい葛藤を伴う初夜となりました(笑)

援農2日目

結局マンガ読みたい欲に勝てなかった私は、眠い目をこすりながら援農2日目を迎えました(笑)

そんな眠気も吹き飛ぶ、2日目の作業はニワトリの屠殺と解体です。

なお、ここから先はちょっとむごくて少々ショッキングな写真もあるため、そのようなことがニガテな方ご注意ください。

まずはニワトリさんの捕獲から始めるのですが、当然一筋縄ではいきません。

鶏舎の中をみんな逃げる逃げる(笑)

捕獲のコツはニワトリを四隅にじりじりと追い詰め、タイミングを見計らって一気に両手でわしづかみにすることです。慣れてしまえば意外とあっさり捕まえられるのですが、慣れないうちはやはりてこずります。

援農者総勢5名でなんとかして目標の14羽のニワトリを捕獲し、逃げないように一羽ずつ羽交い絞めにしてから羽の根元ををひもで結んで袋に中に入れます。

そして、ここから今回の作業の本番。

一羽ずつ屠殺をしていきます。

屠殺の方法は一つだけではないのですが、大野村農園さんでは、なたでニワトリの首を切り落とします。

もちろん、「首を切り落とす」とサラッと言いましたが、実際に自分の手でニワトリを殺すのは非常に覚悟のいる経験です。それは罪悪感、恐怖心、感謝の気持ちなど色々な気持ちが入り混じる何とも言えない経験です。ましてや先ほどまでのびのびと生きていたニワトリですし、今までずっと卵を産んでくれていたわけでしすから想像以上の普段の生活では眠っているリアルな感情を刺激されるものがあります。

袋から出して一羽ずつ丸太に固定させ屠殺していくのですが、手から伝わってくるニワトリの温かみが、生き物の命の尊さをより一層際立たせます。

以前お世話になったとある農家さんのもとで屠殺&解体作業を経験済みの私は比較的落ち着いて作業に望むことが出来ましたが、初体験の方にはやはりショッキングな体験のようで、同じ援農者の女性は屠殺後に体調を崩されてしまわれたので、今後そのような機会があるときはくれぐれも覚悟して臨まれたほうがよいかと思います。

とはいえ、屠殺という過程は、やはり私たちの食に関わる大切な一部分であることは間違いないので、個人的にはもっと多くの方にこの経験をしていただきたいと考えていますし、今回改めて屠殺をさせていただいてその思いは尚更強まったように思います。

屠殺後は血抜きをし、湯にさっとくぐらせてから羽をむしっていきます。

羽をむしりきってしまえばその姿はもう、鶏肉そのものになっているので、そこがまた不思議というか、先ほどまで生きていた「動物」があっという間に「食糧」と認識できるものに様変わりする過程は実際に体験した人しか分からないものでしょう。

以上、非常に簡略化させて頂きましたが、ここまでが屠殺の流れになります。

この後は、菊池夫妻のご自宅にもどり、包丁を使って解体をしていきます。

不謹慎かもしれませんが、個人的には実は解体はとてもおもしろくできる作業だと思います。

なぜなら、普段スーパーや飲食店で見かける様々な鶏肉の部位の全貌が明らかになるから。

「ささみってこんなところについているんだ!」とか、「砂肝ってこんな構造になっているんだ!」とか、驚きと発見がいっぱい。きっと解体を経験した人とそうでない人とでは、今後鶏肉を食べるときの目の付け所が変わってくるのではないでしょうか。

そんな風にして屠殺時とは打って変わって楽しみながら夢中になって、援農者と奥さんの陽子さんで全14羽分の解体が終了。

言うまでもなく、この日は陽子さんお手製の絞めたての鶏肉を使った料理で宴会です!

オムライス、鶏飯、レバーから揚げの甘辛煮、ハツと砂肝と金柑の生姜煮、鶏ハム、卵焼き、ニラのおひたしの卵黄和え、などなどみんなで美味しく頂きました。

援農3日目

援農最終日の本日は残念ながら朝から雨模様。そのため、ビニールハウス内で卵の汚れ拭きやたまねぎの土落としなど室内でできる作業をみんなでおしゃべりしながらやりました。

そんなこんなであっという間に3日間の援農が終了しました。

実は福島県に行ったのは今回が初めての私。

震災の影響も気になりつつの訪問だったのですが、菊池ご夫妻は明るく前向きに農業を通して震災と向き合っておられる印象で、とても心強い方々でした。

相馬の自然に囲まれての気持ちの良い畑作業、久しぶりのニワトリの屠殺&解体、将兵さんの相馬や農業への熱い思い、陽子さんの激ウマ手作り料理の数々、他の援農者との出会い…

ここには書ききれないものも含め非常に貴重な体験盛り沢山な素敵な援農となりました!

お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。

みなさんも是非、大野村農園で援農してみてください!

さて、いかがでしたでしょうか、今回の援農体験記。

公式ホームページをご覧いただければわかるのですが、大野村農園さんは非常にオープンな風土がある農園です。

基本的に随時援農者を受け入れていらっしゃいますし、今までも多くの農業ボランティアを受けいれていらっしゃるので、援農初心者の方にもうってつけの農園だと思います。

相馬駅までは新宿駅からバスが出ていますし、相馬駅までは車で迎えに来てくれるので、比較的アクセスもしやすいです。

そしてなにより、農作業だけでなく、それ以外の様々な体験もでき、かつ、菊池ご夫妻はとてもフレンドリーで接しやすい方々なので、農業に興味がある方はもちろん、将来就農を考えている方、家庭菜園をやられている方も、機会を見つけて是非一度足を運んでみてください!

大野村農園公式HPはこちら