農業ラジオ「あぐりずむ」#雪国山形で栽培される国産無農薬バナナ「雪ばなな」

あぐりずむとは

あぐりずむとはTOKYO FMで毎週月曜~木曜まで15:50から放送される、川瀬良子さんがパーソナリティーを務める「日本の農業を応援するラジオ番組」です。放送時間は短く5分ほどで、主に全国各地の農業関連の話題を紹介する番組となっており、カゴメやJA全農がスポンサーとなっていますね。ちなみに、毎週土曜日9:30からは、20分の拡大版「あぐりずむWEKEND」もやっているので、そちらも是非聞いてみてくださいね。

私はもともとラジオが好きで、この番組を毎日楽しみに聞いているのですが、今回はそんな「あぐりずむ」の放送内容を勝手にまとめて皆様にご紹介したいと思います!

あぐりずむ

豪雪地帯・山形でバナナの栽培!?

今回のあぐりずむのトピックスは、山形県戸沢村で栽培されいてる「雪ばなな」というバナナ。バナナと言えば南国をイメージしますが、国内有数の豪雪地帯である戸沢村ではハウスと温泉地を活用し、実際にバナナの栽培を実現させているそうです。

戸沢村
山形県戸沢村

「雪ばなな」はどうやって栽培される?

雪ばななを栽培しているのは、「JAおいしいもがみ」。その育て方はというと、戸沢村の温泉施設「いきいきランドぽんぽ館」の隣にハウスを建てて、そこに配管を通し温泉の源泉を吹き込んで、ハウス内の室温と湿度を保っているのです。

これによりハウス内は常に15度以上になっていることで、豪雪地帯の戸沢村でもバナナの栽培が可能になったとのこと。

雪ばなな

なぜ、このような取り組みをしようかと思ったのかというと、もともと取引をしていた神戸の米卸業者が岡山で国産バナナをつくっているのを関係者が見学に行ったところ、冬場の暖房はもちろん、逆に夏場は暑すぎて暖房を使っていたので、それならば山形でも冬の暖房さえまかなえば不可能ではないのではと思い、2007年末からこのチャレンジを始めたそうです。

昨冬は暖房の燃料が切れて室温が下がり、苗が仮死状態になるトラブルもありましたが、その後の生育は順調なようです。

更に、今年4月ごろには「いきいきランドぽんぽ館」で雪ばななを1本200円程度で販売し、ジュースやジェラートなどへの加工も計画中。将来は観光バナナ園にすることも検討しているそうです。

いきいきランドぽんぽ館
いきいきランドぽんぽ館

雪ばななの特徴

栽培するのは、適度な酸味があり、耐寒性に優れるアップルバナナなど計7品種。将来的に年間約1万本の生産を見込んでいます。

ただし、いくら工夫を凝らし生産までたどり着いたとはいえ、その道のりは相当に大変だったよう。戸沢地方は真冬の外気は零下を大きく下回る日が続くので、いかにハウス内の温度を15度以上に保つのかが非常に大変で、温泉熱プラスアルファの工夫が必要ですし、豪雪地帯でなので一晩で30~40センチ積もることもあるので、雪かき・除雪がとても大変とのこと。もはや、ハウスの外と中では季節どころか国が違うくらいの変化が感じられるそうです(笑)

雪ばなな
雪ばなな

気になる雪ばななのお味はというと、ラジオに出演されていたJAおいしいもがみのカタオカさん曰く、味は一般のバナナより濃厚で、味が濃く、食感がもっちりしているらしいです。何よりも国産であり、無農薬で栽培されているという点で、とても興味深いですよね。

しかも、日本におけるバナナの主要輸入先のフィリピンなどで「新パナマ病」という病気が広がり、生産量減少が懸念されているため、国内市場での需要増が期待できるのではないでしょうか。

まとめ

JAおいしいもがみのカタオカさんによると、「雪は確かに厄介ですが、その雪がこの土地の風土や美味しいものや人々をつくっている欠かせないものなわけで、この雪国でもチャレンジできるということ、雪ばななを見に全国の人が来てくれるようになれば嬉しい」とのことです。

また、カタオカさんは「雪バナナは山形の厳しく美しい自然の中で無農薬で育てているので、全国のたくさんの方に食べて頂きたい」ともおっしゃっていました。

ハウスを初めて訪れた人は、「ほんとにここは山形なのか!?」と言うそう(笑)いつか機会があれば、雪ばななを食べてみる事はもちろん、ハウスの見学にも行ってみたいですね。